突然、母親が自宅で倒れた
私は約25年間、IT企業に勤務していましたが、
50歳になる年に早期退職。
その年に約20年間連れ添った妻とも離婚しました。
母親との二人暮らしが3年目、そして、あと1ヶ月で令和という新しい時代になろうとしていた矢先、私に不幸が訪れました。
その日の朝、私は仕事に出かける準備が整い、まさにマンションの扉のノブに手をかけた時、突然背後でドサッ!!!っと大きな音がしました。
振り返ってみるとトイレの扉の前で母親が前のめりに倒れていました。
私は慌てて駆け寄った時、一瞬心臓が止まるかと思うほど、私に衝撃が走りました。
なんと、母親の顔の下の床にべっとりと血がついているではありませんか!
母親の顔を見るとあごのあたりから大量の出血!
どうやら倒れた時に強打してあごを切ったようです。
私はとっさにスマホから119番に通報
オペレーター:「火災ですか? 救急ですか?」
そうか、119番は消防と救急の共通の番号だったな・・・と心の中で思いながら
私:「救急です!!」
オペレーター:「どうされましたか?」
こっちはあせってるのに、やけに冷静な対応、さすがだな・・・と思いながら
私:「母親が自宅で転倒してあごから大量に出血してます!!!」
オペレーター:「意識はありますか?」
母親は「痛い・・痛い・・・」と言っていたので
私:「意識はありますが痛がってます!!!」
オペレーター:「お名前、ご住所、電話番号を教えて下さい」
私の名前、住所、スマホの番号を伝えると
オペレーター:「それでは救急隊を向かわせますので落ち着いてお待ち下さい」
私はとてもあせっていたので、当時のやり取りは、はっきりと覚えていませんが、ざっとこんなやりとりをした記憶があります。
もし、私と同じように救急車を呼ぶような状況になった場合は
- 慌てず落ち着いて119番通報
- 状況を冷静にそのまま伝える
- 指示に従って救急隊の到着を待つ
この3つを心がけてください。
転倒した時に頭を打ったようなので、救急隊が到着するまでの間、なるべく頭は動かさないよう注意しながら、あごからの出血を止血するために、タオルをあごに強くあてながら、救急隊の到着を待ちました。
何分待ったか覚えてませんが、119番通報して数分で救急車のサイレンが聞こえてきました。
サイレンの音が突然止まったので、自宅のマンション前に到着したようです。
しばらくして玄関に救急隊員が3名ほど到着、そこから応急処置をしながら、状況の問診がはじまりました。
母親が痛みをうったえていたので、どこが痛いか聞いてみると、左肩が痛いと。
どうやら転倒した時に左肩も強打していたようです。
左腕を少しでも動かすと強い痛みをうったえていたので、骨折している可能性があるとのことでした。
救急病院に搬送する際に、かかりつけの救急病院があるか聞かれましたが、特にないと回答したので、自宅から近い救急病院を優先に受け入れ可能か電話で問い合わせていました。
母親を救急車の中に運び込んだところで受け入れ先の病院とも連絡がとれたようです。
私も一緒に救急車に乗り込み、救急病院へ向かうことになりました。
つづく